燈台下暗し。「ヌメリササタケ」 のきお
キノコ会でキノコ狩りを始めたばかりの頃、ヌメリササタケは非常に珍重されていた。
ナメコに似た風味で癖もなく汁物には最高のキノコであったのと、その頃は「石鎚山」の中腹でしか発見した事がなく
モミの木の下の笹薮をそれこそ「愛犬のノミを探すが如く」必死になって採っていた。数は多いときで7・8本ぐらいが
良いところだったが。
ところが、実家の近くの山にアミタケを採りに出掛けた時に、先に登っていたしんじ(兄)がなにやら大声で叫んでいる。
のきお「マツタケぐらいであんなに騒ぐ訳ないな。」 わらし「ないない。」
はなから、土佐キノコ会ではマツタケは今日の目的ではなく、採れるとも思っていなかったし、すでに叔母が知り合いから
貰ったマツタケを食ったばかりで
しんじ「歯応えはええな。シイタケの方が美味いが。」 のきお「確かに美味いけど、ポン酢とわさび醤油が美味しいんやね。(笑)」
などと、取り合えずシイタケを食べて育った我々にとっては、憧れはあるし自分で採ってみたいが
どうしても食べたいキノコではなかった。
どうやら、「カメラ、カメラ!」と叫んでいるらしい。今年(’01)になってデジカメを導入したが、それまでは
私の一眼レフ+マクロレンズが活躍していた。撮影が必要なほどのキノコなら一大事!
のきおとわらしのターボが掛かる(急いでるって事ね。) そして、そこには・・・
あるわあるわ、赤松山の中のモミが多く生えている道端にそこらじゅうヌメリササタケが群生している!
のきお「これはスゴイ、ものごっつスゴイ!」 わらし「なんなこれー!」
のきお・わらし「今までの苦労はなんやったんや!」
こんな所に・・・まさに灯台下暗し。しかし話はこれで終わらない。
この日、わらしは自宅へ。
しんじ・のきおは実家に戻り、水炊きにする事に決定。ボウルに2杯分のヌメリササタケと鶏肉・野菜等の食材を鍋に放り込む。
美味い、美味過ぎる!とろみとほのかな甘味がたまらん!
とどめは残った、だしの出まくった汁で雑炊!さらにササタケが投入される。美味い、美味過ぎる!至福の晩餐は続く・・・
翌朝、暇だったので のきお「ちょっと、行ってくる。」
(実は実家から徒歩300歩ほどの所に雑木交じりの赤松林が約10平方メートルだけスギ山の中にある。)
なにか、キノコはないものかと藪を歩く、「また、擦り傷が増えるな。」と思いつつ行くとキノコを発見。
なんと、これがヌメリササタケ!さらにボウル一杯分の収穫となった。のきお「今までの苦労はなんやったんや!」
これが本当の灯台下暗しである。
残念な事にそれ以降は、あまり多くの量は採れておらず、新たな発生地を開拓中である。
実家の母も叔母も、いまだに「あのキノコが一番美味しかった。」と言っている。
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